女人堂紹介

The 8th Station of Mt.ONTAKE


御嶽山女人堂は

長野県 木曽御嶽山八合目 標高2470m 、
黒沢口登山道途中にある山小屋です。


御岳ロープウェイ山頂の飯森駅から歩く距離 約1600m (高低差300m)
。1時間少々頑張れば天空の世界をご覧いただけます。整備された黒沢口登山道は、大変歩きやすくなっています。

 

八合目まで登ると視界が開け、中央アルプスの主峰、木曽駒ケ岳や

乗鞍岳・槍ヶ岳・穂高連峰など素晴らしい景色をご覧いただけます。


ゆったり歴史ある山小屋です。1階の広間64畳。宿泊は2、3階タタミの部屋でゆっくりお休みいただけます。
3000mの星空は山の醍醐味、朝のご来光、雲海もお天気が良ければ小屋の前から見ることができます。
グループや家族はもちろん お一人の宿泊可能。 又、歩き疲れた場合の休憩や日帰り登山の軽食、喫茶などお気軽にご利用下さい。

 



女人堂の歴史

「女人禁制の歴史・女人堂」 由来

 

 女人堂は、御嶽の山小屋の中で最も歴史が古く、明治初年から 山小屋として営業しています。それまでは非難小屋や修験者のおこもり堂として存在していました。八合目金剛童子より先は神の聖域とされ 女人は登山を許されず、頂上を目指した男性達の帰りを小屋で待っていました。登山が許されなかった女人達が参拝した御堂であることから 「女人堂」 と名づけられています。

 一方、男性は八合目で金剛杖を洗い、山麓から履いてきたわらじを履き替え、心身を清めてから頂上を目指しました。かつては、小屋の前には、脱いだわらじの山があったという話です。また、修験者の金剛杖を洗った石の蹲(つくばい)が、現在も女人堂小屋前に置かれています。通りがかりの際は、杖やストックを洗い、清めることができます。

  1.  「女人禁制」とされたその後、明治10年頃から女性の登拝が自由になり (正確な記録はない)現在のような、登山客や信者さんのお宿・休憩所として発展しています。

俗世と御神域の境界

 

「金剛童子(こんごうどうじ)」・「金剛童子の大岩」

 

 [女人堂小屋から頂上方面へ約5分] (写真)ここからが神の聖域となります。ここまでは俗世、パノラマ景色も最高です。

 御嶽では八合目より上を特に神聖な域としていました。ここには金剛童子(こんごうどうじ)という神様が祀られています。御嶽の歴史書にも 「金剛童子は八分メ大石の上に座す」 と、記されています。この岩を「結界石」とし かつてこれより先は、女人禁制。ここを「女人頂上」としていました。

 金剛童子の右の大岩は、天岩戸(アマノイワト)伝説の岩。大岩の上には、覚明行者の石碑が祀られています。

  

覚明行者(かくめいぎょうじゃ)とは

享保3年(1718)3月3日、尾張の国春日井の田楽村生まれ。 

黒沢道登山口を一般信者に開放、精進の簡易化を願い出た僧侶。この僧侶の働きかけで現在のような一般登山ができるようになりました。